プライムメゾン目黒

2018年12月

計画地の目黒区三田には、古くは江戸時代に玉川上水から分水した「江戸の六上水」のひとつ、三田上水の用水跡があります。水が豊富なことで周辺の高台には細川越中守、讃岐守、伊豆守などの大名屋敷や旗本の別邸が連なっていたようです。

現在は、北に恵比寿ガーデンプレス、南は目黒駅周辺の高層ビルや雅叙園、東には都立庭園美術館の杜、西には目黒川と、景観と優れた都市的環境に恵まれた閑静な住宅地です。
計画は50㎡台の1LDKを中心に、環境と個性的な生活にこだわる単身者・夫婦の方向けの、住まいのパターンにこだわらない可変性のある住室を計画しました。

公道から建物への導入には、白樫、ヤマボウシ、イロハモミジの木立と、荒らく切り出した恵那石を配した枯山水の庭と、盤上のテラスが一体となったアプローチ空間があります。
閉鎖されたエントランスの私的空間との間に木彫の壁で結界〕を設けました。通りからは木立の合間にそれが浮き上がり、この建物の心意気を表現しています。

一日の始まりと終わりに、心に触れるアクセスでありたいと願っています。

(担当:服部創史)
(撮影:Blue Hours)


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clm_megulo_003 南面全景

 


clm_megulo_007 アプローチ

 


clm_megulo_017 エントランスホール

 


clm_megulo_008 風除室

 


clm_megulo_012 エントランスアプローチ 夜景
 

 

 
 

 

YY計画/TRK計画

2018年11月

昨年から今年の春にかけて完成した二つのプロジェクトです。
小田急線代々木上原駅に近く、西原には北側に上る「はけ」があります。
その傾斜地を分割し、別々のクライアントによるそれぞれの2棟の複合住宅建築を計画しました。

コンクリート打ち放しと木製格子戸の二つの素材。これらを共通モチーフとし、それぞれ独立した機能性を尊重しながらも連携する建築体として、また、周辺住宅地のスケールにも配慮し環境との調和を図りました

(担当:若田雄一郎)
(撮影:エスエス東京)


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TRK計画


trk_coium_外観北面

trk_coium_外観北面夕景

trk_coium_階段廻り夜景

trk_coium_エントランス廻り 

trk_coium_3階 LD

trk_coium_遠景




YY計画

ykk_clm_㈪外観北西面 

ykk_clm_㈫玄関廻り

ykk_clm_㈬4階 LD
ykk_clm_㈭地下1階 広間

ykk_clm_㈮地下1階 茶室

ykk_clm_㈯地下1階 茶室 水屋

ykk_clm_㈰遠景夜景
 


 

 
 

 

GRAND MEZON 西原三丁目計画

2018年11月

本計画は小田急線代々木上原駅から徒歩5分程度の静かな邸宅地にあります。
弊社は一昨年から今年にかけて、同駅周辺に複合住宅やオフィスそしてマンションと、偶然同時期に計画設計監理を手掛けておりました。
またグランドメゾンシリーズでは、近年上原2丁目にも複数続けて竣工しており、同駅のエリアには何故か昔から縁があります。

代々木上原地区は関東大震災で被災した富裕層が転居してきた歴史的背景と、渋谷・新宿への利便性が高く、いわゆる高級住宅地として自他ともに認められたところです。

今回の西原三丁目計画もこの地にふさわしく、100㎡前後のゆとりある規模の住戸です。ドライエリアを有した地下住戸も含め16戸、地下1階・地上3階で、地域環境にふさわしい規模で緑を豊富に配置した計画となっています。
中央に2層吹き抜けがあるエントランスの広い開口には、滝をイメージした壁面庭を設けました。

(担当:服部創史)
(撮影:エスエス東京)


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焼き物佐賀の旅

2018年10月

この夏は、長崎から有田、伊万里、唐津と焼物の旅をしました。日本の磁器発祥の地である有田は陶郷の面影を残し、ひっそりと静かに佇む街道沿いの里でした。石蔵造りの小さな有田陶磁美術館で繊細華麗な色彩と染付のモダンな文様に目を奪われ、その歴史と作品の変遷に興味が高まりました。

秀吉の朝鮮出兵のおり鍋島藩が連れ帰った陶工が、有田近郊に白磁鉱を発見し初めて磁器の焼成に成功、有田では独特の色絵技法が開発されました。
折しも陶磁器で世界に君臨していた中国が動乱となり、オランダ東インド会社は欧州向けの磁器を有田に求めるようになり、柿右衛門様式の製品が伊万里港から世界へ大量に輸出されたことから有田焼は「伊万里焼」とよばれ、西欧ではマイセン窯に強い影響を与えました。

やがて華々しい輸出も100年ほどで衰退し国内に販路を求め北前船で大阪や北陸へ大名や豪商相手の名品として、また江戸後期には庶民の食器として大量に生産されたそうです。これらが初期伊万里及び古伊万里と呼ばれています。

武雄温泉泊し、有田から伊万里まで馬車で運んだと言う道のりを電車で30分、深い入江の伊万里港は今やまったく面影はなく寂しさを感じました。
タクシーにて鍋島藩の秘窯の里「大川内山」へ向かう、300余年続く窯元の主人の話や、現在の伊万里焼きを見て歩き楽しみました。

夕方伊万里駅からバスで唐津へ。ここでは明治の炭鉱主高取家の屋敷や唐津出身の建築家辰野金吾設計の唐津銀行を見学。辰野の英語教師が高橋是清との話も聞き、維新の唐津のダイナミズムに感動。最後に唐津焼の中里太郎右衛門の陶房を訪ね、土ものの静かなる迫力を大いに感じました。埼玉から来た修行中の若者とも出会い、現代に続く器の文化の広さと深さに少し触れた旅となりました。


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有田陶磁美術館

 

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伊万里大川内山30数軒の窯元の里

 

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今に残る大川内山の登り窯
 

 

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唐津銀行
 

 

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唐津銀行内部

 


 
 

 


 

 

 


 

 

GMT社屋

2018年01月

代々木上原にGMT社屋が昨年10月に完成。

GMT社は、かつてスペインのブランド靴「カンペール」を日本に紹介し、一躍日本にカンペールブームを巻き起こした、紳士婦人靴のブランドプロジュース&製作販売をする会社です。

各デパート、ブテイック他、銀座、表参道、大阪、シンガポール、ハワイ等に直営店舗を展開し、更に、顧客の為の靴の修理工房も持つ、靴文化を真正面にとらえた意欲的なオーナーと靴作りにこだわりを持つ若きスタッフに支えられた会社です。

この建物は、靴のストックと商品管理の為の社屋です。代々木上原の住宅地の周辺環境を考慮し、地下1階地上3階に抑え、まさにコンサートホールのシューボックスのごとく、長方体のボックスはストック及び事務作業が常にエクステンションできる可変性を持たせ、縦動線は人荷エレベーターとし階段を外に出すことにより、躍動性を感じるカンパニーのファサードとなりました。

(担当者:宮川憲司 服部創史)
(撮影:エスエス東京)


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GMT_01_colum

 

GMT_02_外観南面

 

GMT_03_外観南東面
 
 

GMT_04


 

GMT_05_外観北西面

 


GMT_06_3階事務室