昨年の暮れから

2012年10月

昨年の暮から「茶の湯」の手習いに通っています。月に3回、
和服を着て一応身なりだけは本格的です。
喜寿を迎えた元気で美しい先生のもと、25年通う師範並の先輩
を筆頭に5人の着物の似合う御婦人達の中で、全くの初心者の私
が、八畳広間の茶室で、足を痺れさせ、手を震わせながら、お点
前稽古をするのです。汗びっしょりの、普段味わえない実に緊張
感に満ちた楽しい「時間・空間」です。
茶室設計の経験はあるのですが、「茶の湯」は亭主が客をもてな
す空間として、あらゆる所作しつらい道具に心を込め、一期一会
の心意気とセンスと美意識の世界です。
茶器、茶道具、掛け軸の書、漢詩から、茶花、花入れ、お菓子、
炭の熾し方に至る、「茶の湯」の無限に深遠な世界を、くにたち
の郷土史家でもある我が先生は、時には歴史・文化の逸話を交え、
易しくひも解いて話されます。
驚きや感心の連続ですが、悲しいかな体にも頭にも中々停まる
ことなく、毎回みごとに真っ白になって帰ってきます。ただ、こ
れからは旅に出ても、焼き物や器やお菓子に興味が広がり、旅の
楽しみが増えそうです。同じく初めた連れ合いと、抹茶は健康の
妙薬ですので、遅々と、上達せぬ手習いですが、できるだけ長く
続けたいと思っております。